ドキュメント 屠場

鎌田 慧 著
普段スーパーで買ってきて何気なく食べてる牛肉・豚肉。
それが、家畜(生きた牛や豚)からどの様なプロセスを経て食肉になるのか。
以前から気になっていた、いや避けたくもあった、がしかし知らなければならないと思っていた課題。
その答えを求めて、この本を読んでみました。
この本では、屠場(決して食肉加工場とは言わない)で働く人達の生の声や働き(職業被差別の問題や、手作業による重労働である事や、その仕事への誇り、など)がつぶさに紹介されていました。又、生体から食肉が作られるまでの工程についても詳細に記述されていました。
この本を読む前は「賭畜場=ブラックボックス」だったので、何となくのイメージで、生きた牛や豚を〆て、解体して、お肉になるんだなーという印象を持っていました。
が、この本を読んで、「生きた牛や豚」はまぎれもなく「家畜(お肉になる為に生まれてきた生き物)」であり、またその家畜は屠場で働く人達の『熟練の手捌き』によって命を失い、頚動脈を切られて放血し、皮を剥がれ、内臓を掻き出され、左右に裂かれて、後セリにかけられるという、至極ストレートなプロセスを理解する事ができました。
本ではブラックボックスの解説のみならずそれにまつわる諸問題(職業被差別、重大な労使問題、過酷な職場環境)についても詳細に記述されていますが、私としてはブラックボックスのプロセス(屠場で働く人の熟練の手によって、生体が食肉に加工されて行くという事)が理解できた事が最大の得物でした。
家畜の命達と、屠場で働く職人さん達に、感謝。
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